時が、意味を宿す場所
ボヴェが1年間に送り出す時計は、わずか1,000本ほど。その部品の95%以上を自社で製造し、機械式時計の心臓部であるヒゲゼンマイと調速機構までも自ら手がけています。この規模の時計ブランドで、ここまでの一貫生産を行う例はほとんどありません。それこそが、ボヴェがボヴェである理由です。
ほぼすべてを、自らの手で
トラメランの工房では、ムーブメント、文字盤、針、一部のケース、そしてヒゲゼンマイと調速機構までを製造しています。部品の95%以上を自社でまかなう一貫生産は、時計業界でも極めて稀なものです。
Château de Môtiers
ボヴェの本社が置かれる14世紀の古城。最終組立工房、アフターサービス、ミーティングルーム、そしてボヴェ・ミュージアムがここにあります。
すべてのデザインは、一人の人物から
ラフィー氏はボヴェの単独オーナー兼CEOであり、メゾンのすべてのタイムピースを生み出す創造の原動力です。すべてのデザインは彼から始まります。時計師としての訓練を受けていないことは、実はひとつの強みです。「不可能」とされることにとらわれず、コレクターの視点から一つひとつの作品に向き合い、美しさ、快適さ、使いやすさ、そして日常での着けやすさを重視しています。

受け継がれる、家族の物語
創業家のボヴェ家から現在のラフィー家まで、家族は常にメゾンの中心にあります。「ミス・オードリー」は副社長を務める長女オードリー氏に、「ミス・アレクサンドラ」は次女アレクサンドラ氏に、特許取得の「アマデオ・システム」は長男アマデオ氏にちなんだ名前です。子どもたちもデザインの検討に加わり、鮮やかな色使いや小ぶりなケース、スーパールミノヴァの活用など、新しい視点をもたらしています。
70を超える国際的な受賞
2006年以降、ボヴェは70以上の国際的な賞を受けてきました。2018年から2025年の8年間でジュネーブウォッチグランプリ(GPHG)を6度受賞し、2018年にはRécital 22 Grand Récitalが最高賞に輝いています。「ブランド・オブ・ザ・イヤー」や「最優秀独立系ブランド」なども繰り返し受賞し、ラフィー氏自身も時計界への貢献を称える数々の賞を受けています。
Pininfarina
2010年から続く、イタリアのデザインハウス、ピニンファリーナとの公式パートナーシップ。短期間で終わりがちな自動車と時計の協業の中で、ボヴェは長く続く関係を大切にしてきました。ボヴェのデザインの本質をとらえながら、ボヴェだけでは思いつかない形で再解釈する。その挑戦が今も続いています。
Rolls-Royce
2020年、ロールス・ロイスのコーチビルド・プログラム「ボートテイル」で、ボヴェは唯一のタイムピース・パートナーを務めました。アマデオ・システムを備えた2本の特注時計は、車のダッシュボードに装着できる初めての試みです。振動、騒音、温度、衝突試験といった課題を3年かけて克服し、高級時計が自動車という過酷な環境でも生きることを証明しました。